醍醐天皇陵
朱雀天皇陵の近くに醍醐天皇陵がありました。後醍醐天皇がその治世を理想としたのが醍醐天皇だと小学生の頃に読んだ歴史書には書かれていましたが、醍醐天皇とはどのような人物なのでしょう。摂関政治をかいくぐって力を発揮した天皇と書いてあったように記憶しています。
醍醐天皇は897～930年に天皇を務めた第60代天皇です。33年の在位期間は平安時代では最長で、この間に摂政も関白も置かず、自らが統治しました。この治世を「延喜の治」といい、「日本三代実録」「古今和歌集」を編纂させ、「延喜式」「荘園整理令」を定めました。
醍醐天皇が即位して間もなく右大臣であった菅原道真が大宰府に左遷されました。これは道真のクーデター計画を真に受けた醍醐天皇が下した決定です。道真没後の祟りで宮廷に雷が落ち、多くの死傷者が出ました。この様子を見た醍醐天皇も体調を崩し、3か月後に崩御しました。
