麻杏甘石湯と三黄瀉心湯の併用

漢方 2014年04月11日

麻杏甘石湯は解表剤であり、風熱の咳や痰を改善する肺の清熱作用があります。三黄瀉心湯は清熱、通便、止血があります。2方剤の併用により、肺の熱や胃火、心火が冷やされます。言い換えると、上焦と中焦の実熱に用いられます。
この2方剤を併用するのは、口が苦く、舌尖が痛み、舌が赤く、舌苔が黄色で、痰が黄色く、熱があり、便秘の場合です。病名でいうと大葉性肺炎、慢性気管支炎、気管支拡張症、急性肺膿瘍、痔、ドライマウス、副鼻腔炎などです。