時事問題 2013年04月30日

憲法公布から60年以上が過ぎ、その内容を改めたり、加えたりする必要が出てきていることは確かだと思います。そのために、どの程度憲法の修正を容 易にするのかは難しい問題だと思います。中選挙区制の下では国会で3分の2の議席を獲得することは困難でしたが、現行の選挙制度では3分の2が当たり前と なっているので、憲法96条を改訂するのが優先順位の高い政治課題であるのかは疑問です。
安倍総理の胸中に憲法の3大原則を変える考えはないと思います。しかし、「日本国の威信を守る」ことと平和主義に相克が生じる事態となった場合には、総理 はどうするつもりでしょうか。育ちの良さから持論の平和主義を貫けず、長い物に巻かれてしまった近衛文麿首相のように、世論と軍事部門に迎合するのでしょ うか。それとも、君子豹変するのでしょうか。