MIバー

MIバー従来の虫歯治療では、虫歯の削り残しを防ぐため周辺の健全な部分まで広く削る傾向がありましたが、当然のことながら病変部以外は残した方がよいのです。歯を削る鉄製の道具をラウンドバーといい、虫歯の部分のみを細かく削り取るのに適した形態のバーをMIバーといいます。特徴は以下の2点です。

切削部の形態やサイズの品揃えが豊富

従来品は切削部分が球状で、虫歯の穴(窩洞)の形態や部位によっては削りにくい場合がありました。しかしMIバーは球状以外の形態も持ち合わせ、サイズも大小多種類が揃うため、あらゆる窩洞を削ることが可能となりました。

頸部が長い

従来品のラウンドバーはバーの切削部と本体をつなぐ頸部が短いため、どうしても本体部分が歯に当たって邪魔をしてしまい、虫歯をスムースに削れないというケースが目立ちました。バー先端の削除部分を窩洞に入れるため、邪魔をしている手前部分の健全歯質を削る必要まであったのです。その点、MIバーは頸部が長く作られているため、健全歯質を削る必要はなく、虫歯のみを完全に取り除くことが可能です。