平和的な政権交代

2010年に行われた大統領選挙で野党候補者のアフメッド・シランヨ氏が勝利し、ソマリランドの大統領となりました。国際的な選挙監視団によると概ね公正 な選挙が実施されたということです。1991年にソマリアから分離以来、政権の座を守り続けていた与党もその結果を受け入れ、流血もなく平和的な政権交代 が実現しました。アフリカ諸国でこのような平和的な政権交代が行われることはとても珍しく、私もその例が他に思い浮かびません。
新しい政権は国民に好意的に迎え入れられましたが、その人気は1年で凋落したようです。野党暮らしが長く、与党批判をするだけの政党であったようで、政策面で問題が大きかったようです。