風の谷

南ゴビ2日目は東ゴルバン・サイハン山脈の西端に位置する「風の谷」を通り抜け、山を越え、野を越え、ひたすら西へと車を走らせます。山の麓に湖が見えたと思いラクチャさんに尋ねてみると、そこは湖ではなくて水のない単なる窪地だそうで、一種の「逃げ水」だということです。この近辺は昔は海底でしたが、今では干上がった塩湖になっているため岩塩が取れるそうです。熱せられた塩湖の空気が逃げ水を作ったようです。この辺りの川もまた、塩湖に注ぎ込んで蒸発するそうです。
地平線を追いかけながら、何度も蜃気楼を目にしました。私たちの車は、西へ西へと進んでいきます。そして、先程と反対側の山の麓のホンゴル砂丘が見えはじめた頃、ようやくジュルケン・ゴビツーリストキャンプに辿り着きました。


風の谷の最狭窄部は車一台が何とか通り抜けられる程度


山羊と羊の群れ


群れの中心部分に浅い井戸があり、人力で水をくみ上げて樋の上を流し、家畜に飲み水を与えた

砂漠に点在する灌木。この木になるフルーツを積んで、遊牧民はワインを作るそうです。
 
 
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