堀内克啓先生
私が大阪大学歯学部第二口腔外科に入局した頃、堀内先生の噂は同級生の吉川先生から聞かされていました。当時、卒後7年目だった堀内先生は奈良県立医大口腔外科のエースとして、既にかなりの頭頸部癌手術をこなしているということでした。もちろん全頚部郭清術も含まれています。
私も臨床経験3、4年目に松阪市民病院の口腔外科でさまざまな手術を担当しました。上の先生がいないので自分の力で必ず手術を成功させなければならない状況でした。手術前に念入りに手術のシミュレーションを行い、イメージを完成させて手術に臨みました。ガンの手術も2例行いました。
堀内先生は大学病院という大きな場で3年目から全頚部郭清術を伴う頭頸部癌の手術を引き受けられたということです。経験に乏しい中、大変だったと思います。