奉安庫
AIシンポジウムの会場となった大阪大学会館に奉安庫が展示されていました。これは大阪大学の前身の1つである旧制浪速高等学校にあったもので、天皇・皇后の「御真影」と「教育勅語」が収められていました。小学生の時に担任の先生の昔話で、天変地異が生じた際も御真影を守り通すのが教師の役目だったと聞いたことがありました。
大阪大学会館は私が学生だった頃は「イ号館」と呼ばれていて、教養部学生の講義に使われていました。2010年に大阪大学会館として改装されたのですが、その工事中に壁の中から封じ込められていたこの奉安庫が発見されました。戦後GHQの命令で多くの奉安殿は撤去されましたが、撤去する代わりに壁に塗り込めることで処分されたようです。