牛乳屋テヴィエ
ウクライナなど東欧圏で話されていた東イディッシュ語で書かれた連作短編集です。主人公テヴィエが作家ショレム・アレイヘムに語る形式で書かれています。頻繁に聖書の言葉や祈祷のセリフを引用するが口語調のテヴィエの語りがくどくて読みにくく感じましたが、半ばまで進むとそれにも慣れて楽しめました。
本を買うとすぐにカバーを外すので、この本が『屋根の上のバイオリン弾き』の原作だったとは気づきませんでした。買ったときはカバーの売り文句を見ていたはずですが、このミュージカルの内容を知らなかったことと、勝手から何か月も積みっぱなしだったことがあって、本編の読後に解説を読むまで忘れていました。