心の医療としての仏教

その他 2020年02月12日

花園大学文学部仏教学科の佐々木閑教授が仏教の教義について特別講演されました。佐々木先生は京大工学部を卒業後に文学部に入り直して仏教研究者になりました。
釈迦の教えはいかにして煩悩から逃れて幸せになるかということです。「諸行無常」といいますが、煩悩に取り巻かれた現実世界は「諸行常」の世界です。欲望を捨てることで「諸行無常」の世界に入ることができ、穏やかで幸せな生活を送れるようになります。「諸法無我」という言葉もよく似た意味を表します。「色即是空」も同様なのだろうと私は思います。
この話を聞いた後に帰宅すると、田舎の母親が私の娘の大学受験の成功を祈って日々仏壇に手を合わせていると伝え聞きました。受験の成功という煩悩を仏様に祈ったとして、果たして叶えられるものでしょうか。

心の医療としての仏教