TAO東洋医学研究会
1月の研究会は午前が邵輝先生の利水剤、午後が小林宏先生の理気剤でした。漢方薬の飲み比べはいずれも利水作用がメインの茯苓飲と防己黄耆湯でした。茯苓飲は茯苓、蒼朮、人参、枳実、陳皮、生姜で構成されていて、茯苓、蒼朮で水を捌き、枳実、陳皮、生姜で気を巡らせ、人参で気を補います。これらの働きで吐き気や胸やけを抑えます。防己黄耆湯は防已、黄耆、蒼朮、甘草、生姜、大棗で構成され、防已、黄耆、蒼朮、生姜で水を捌き、黄耆で気を補います。これらの働きを利用して多汗症、肥満、変形性関節症、ネフローゼなどの治療に用います。
