加味逍遙散

その他 2020年05月15日

当帰、柴胡、芍薬、甘草、白朮、茯苓、乾姜、薄荷の8味からなる逍遥散に牡丹皮、山梔子を加味したものが、加味逍遙散です。逍遥散は訴えがいつも異なる(逍遥する)症例に用いることからこの名が付きました。
柴胡と薄荷には理気作用があり、全身の気を巡らせます。柴胡、芍薬、甘草には腹部の緊張や炎症をとる働きがあります。当帰と牡丹皮の区瘀血作用と山梔子、薄荷の清熱作用で肝熱によるのぼせやイライラを抑えます。利水作用がある白朮、茯苓で脾胃の湿を除きます。これらの生薬の働きで疏肝解鬱、気血相補、補気健脾、調径、利水消腫します。

加味逍遙散