毛皮交易

読書・趣味・家庭 2021年02月16日

暖房設備が整うまで、ヨーロッパや中国で毛皮が暖を取るために重用されました。北米のインデアンが身に着けていたビーバーの毛皮は高級品として人気が出ました。その結果、ヨーロッパのビーバーは取りつくされて、絶滅寸前となりました。その後、ビーバー毛皮はシベリアや北米で調達されるようになりました。
毛皮はビーバーを捕まえるインデアンと毛皮を求める白人商人との交易の目玉商品となりました。毛皮は鉄の斧、ナイフ、衣類、毛布、宝石、銃と交換され、インデアンの生活レベルを向上させました。
乱獲によりビーバーの生息数が減少すると、交換するものがなくなり、インデアンは土地を白人に売り渡すことになりました。
ハドソン湾会社は現存する北米最古の会社です。カナダ北部のハドソン湾に流れ込む河川流域の農水産物の独占交易権をイギリス国王から与えられていました。米国西部ではこのハドソン湾会社とロッキー山毛皮会社、アメリカ毛皮会社が毛皮の取引を行いました。
毛皮の取引地域を拡大するために、白人による西部探検や西部開拓が進みました。