頭頚部形成外科医
前述の通り、オユン先生は1993~1994年にかけて大阪大学歯学部第二口腔外科に留学していました。当時の私は松坂市民病院での勤務を終えて2年ぶりに大学に戻ってきたところでしたが、オユン先生といえば口腔外科の手術よりも研究室で行っていたガン細胞を用いた研究に熱中していた記憶があります。
その件について尋ねてみると、「キューバやモンゴルで手術ばかりしていたのでよく心得ている。しかし今まで研究室で実験をする機会に恵まれなかったので、こちらの方に興味があるのです」と回答されました。その言葉通り、オユン先生は当時の作田教授から与えられた研究テーマに没頭しているようでした。初心者は誰でもそうですが、オユン先生もまた実験の要領を得ず、何度も失敗を繰り返しながら、少しずつ自分の研究を前進させていったのです。私も折に触れて実験のコツを教えたり、改善法について話をした憶えがあります。
モンゴル伝統医療へ進む
歯科医師と医師のダブルライセンスへ戻る
院長近況4-3 モンゴル医療事情トップページへ戻る