急作有時
急作有時
赤羽牧羊記念クリニックの東儀洋先生は急作有時の症例を多数治療されています。急作有時とは決まった時刻に発作が起こり、決まった時刻に発作が止む現象のことです。これは傷寒論の六病位説から説明できる病態です。
『内径』素問・陰陽離合論に「大腸為開、陽明為閉、少陽為枢」と記載されています。太陽病は開き、陽明病は閉じ、少陽病は開閉するという意味です。少陽病は販俵半裏の病位にあり、枢軸をつかさどります。邪が少陽に侵入すると、枢の回転が不調となり、少陽病となって以下のいずれかの症状が生じます。
1. 口苦、咽乾、目眩
2. 往来寒熱
3. 胸脇苦満
4. 心煩喜嘔
5. 急作有時
急作有時に対しては小柴胡湯や柴胡桂枝湯を用います。