登り石垣
お城の石垣は石垣の下から上に攻め上るのを防ぐために築かれています。なだらかな山の斜面を登るよりも切り立った石垣をよじ登る方が大変だったでしょう。手前に堀があればなおさらです。
登り石垣は山の斜面に縦に階段状に設置されています。これは攻撃側が山腹を横に移動することを妨げるための構造物です。竹田城、彦根城、松山城などにあり、朝鮮出兵の際には現地で築かれた倭城にも登り石垣が設けられたそうです。
洲本城には「東の登り石垣」「西の登り石垣」の2本がありますが、東の登り石垣は周囲の道が改修工事中のため立ち入れず、西の周り石垣だけを間近に見ることができました。木の根がはびこってかなり崩壊が進んでしました。