大国の指導者が考えに入れない事柄

国内観光・イベント 2025年02月06日
トランプ大統領が選挙キャンペーン中にガザ戦争を即座に終わらせると抱負を述べていました。どのような手段でそのようなことが可能なのか、とても不思議に思っていましたが、その答えはとんでもなく奇妙な方法でした。ホロコーストでなければナクバでも良しとしなさいと、無理やり取引に持ち込む算段です。そんな取引が成立するはずありませんが。
ガザからパレスチナ人を全員退去させるという考えは、その後のパレスチナ人への対応を全く考える頭がない人間の発想です。そのような極端な考えは大国の指導者にありがちな発想なのでしょう。
大事なことを全く考えずに自分の都合の良い政策を思案するという、このような発想の最たるものはヒットラーの最終的解決です。ヒットラーも最初からこのような解決策を考えていたわけではないと思います。ユダヤ人を目の前から排除すればよいと都合よく考えていたところ、実際にどうするか考えなくてはならなくなって最終的解決に向かっていったのでしょう。
毛沢東も大躍進運動で百万単位の死者が出ても意に介さず、さらに文化大革命を起こしました。スターリンも自国民が2000万人も犠牲になってもかまずに戦争を継続しました。どのような犠牲も大国の指導者の頭の中にはほとんど思い浮かばないのでしょう。