ゲートコントロール2

その他 2017年08月03日

通常の状態では太い神経線維であるAβ線維が自動発火し、ゲートを閉じる命令がSG細胞に出ています。痛み刺激が加わると、細い神経線維であるAδ線維、C線維からのゲートを開ける命令が強くなり、ゲートが開いて痛みが伝わります。
痛み刺激が加わっている際に痛んでいる部分をさすると触角を伝える太い神経線維であるAβ線維が積極的に発火し、ゲートを閉じる命令が強くなります。その結果、痛みが抑えられます。これが「痛いの痛いの飛んでいけー」とさすることに効果がある理由です。
外傷や手術、帯状疱疹などで太いAβ線維が障害を受けるとAβ線維の自動発火による閉じる命令が入らなくなります。痛み刺激がない状態でもAδ線維、C線維の自動発火による開く命令がでているため、痛みが持続するようになります。