口腔前庭拡張術
歯が並んでいる部分と唇や頬との間の空間を口腔前庭といいます。この部分が狭いと歯が磨きにくいとか食べ物が咀嚼される動きが悪くなるといった支障が生じます。その場合には口腔前庭を広くする口腔前庭拡張術が行われます。
口腔前庭拡張術には歯肉を延長する方法と口唇粘膜や頬粘膜を延長する方法、骨延長術やティッシュエキスパンジョンで粘膜を伸展させる方法があります。堀内先生が紹介されたのは歯肉弁根尖側移動術で歯肉を延長する方法です。raw surfaceはコーパックで3週間覆い、付着歯肉の形成を待ちます。
この術式は術後に幾分前庭が浅くなる傾向があるようです。図のようにraw surfaceの根尖側部分に口蓋遊離歯肉のstrip gingival graftを行うと後戻りが生じないそうです。