抜かない治療を実現するための最新の治療法、治療器材を紹介いたします。 歯科用マイクロスコープとMTAを用いることにより、「抜くしかない」と 言われた歯でも残すことが可能になります。そのためには たっぷりと時間をかけて丁寧で上質な治療であることが必要です。
1月の研究会では山本篤志先生(西条ときわクリニック)がしゃっくりのような訴えがある症例の治療内容を発表されました。胸が詰まった感じがすると同時に左肩がしゃっくりしたときのように痙攣するということでした。営衛不和により肝気竄(かんきざん)が生じていると考え、柴胡桂枝湯を開始したところ、症状は軽快していきました。
肝気竄はひとかたまりの気が全身の各所を動き回り、気が存在している部分に疼痛感が生じる病態です。肝気がネズミのように駆け回るということでこの名が付いたのでしょう。