人参敗毒湯

その他 2016年03月02日

あらゆる化膿性疾患に用いることができる漢方薬(方剤)に花岡青洲が作った十味敗毒湯があります。この方剤は荊防敗毒湯の加減法であり、さらにその源流をたどると人参敗毒湯に突き当たります。
人参敗毒湯について書かれた香月牛山の『牛山方考』の文章が『医療用漢方製剤の解説』に紹介されています。患者の状態によって生薬を追加したり除いたりする加減法が48通りも紹介されています。
この加減法の中に荊防敗毒湯も記載されていて、文末には「雁来紅を加えて効を取ること、神の如し、奇々妙々、秘すべし」とあります。秘伝中の妙薬ということでしょう。

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