公認会計士

その他 2016年03月12日

上場企業は年度ごとの決算を株主総会に提出したり、その後公告する義務があります。お手盛りではなく、決算が適正に行われているかどうかをチェックするのが公認会計士です。
決算が適正ではないと会計士が判断すれば、会社は決算を株主に提出できなくなります。そうなれば会社としてはとても困ります。一方、会計士は決算監査の手数料を会社からもらいます。このため、会社の都合が悪い監査をすると依頼者である会社から強い抵抗を受けます。
会社にとって不都合な監査をすると翌年以降、監査を頼まれなくなる現実があります。しかし、監査の手を緩めることは職業倫理上許されません。もしかすると法的にも問題があるのかもしれません。少なくとも民事的に株主代表訴訟で損害賠償請求される恐れがあります。
このため、公認会計士は強いジレンマにさらされます。歯科医師の仕事は依頼者である患者さんの健康をただ回復するお手伝いをするだけでよいので、特にジレンマはありません。会計士の仕事は精神的にとても大変なことが想像されます。

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