望岳台望岳台
美瑛町の高台にある望岳台からは富良野地方が一望にできます。ここは十勝岳の山麓にあたり、天気が良ければ十勝岳が間近に見えるはずでした。
富良野原野は北海道の内陸部で、明治の中頃まではアイヌも含めて定住者がいない無住の地でした。活火山である十勝岳からでる硫黄のため、この地域の川は硫黄分を含みます。そのため、飲料水とはならないことも人を遠ざける理由でした。狩猟採集生活を送るアイヌは沿岸部で魚介類を採取したり、シカやクマを仕留めたりして生活していました。この流域を流れる川はサケやマスが遡上できないため、アイヌが定住することができなかったようです。