風邪・インフルエンザ1

その他 2017年01月25日

風邪には首筋や後頭部から始まる風邪と、のどの痛みから始まる風邪の2種類があります。前者は傷寒論に治療法が解説されている「傷寒」であり、後者は19世紀初頭に発展した温病学が明らかにした「温病」です。
傷寒の初期症状で体力が落ちていなくて寒気・肩の凝り、頭痛があり、汗が出ない場合には葛根湯を2~4日内服します。症状が強くて強力に薬を効かそうという場合は麻黄湯を内服します。鼻水が強い場合には小青龍湯、咳が強いときは麻杏甘石湯を内服します。汗が出ている場合には桂枝湯、体力が落ちていて、熱が出ない場合は麻黄附子細辛湯を内服します。胃腸が弱い場合には参蘇飲、夏場の風邪には香蘇散を内服します。