線維素性唾液管炎

その他 2016年04月23日

唾液腺の主張を繰り返す病気の一つにクスマウル病(Kussmaul Disease)があります。腫脹している唾液腺を押すと導管の開口部から線維素の塊が排泄されてきます。この線維素が導管の中に溜まって詰まり、唾液が流出できなくなることで、唾液腺が腫れるわけです。線維素が溜めることから「線維素性唾液管炎」と病名もあります。
線維素の周囲に多数の好酸球がみられることからアレルギーが原因ではないかと考えられています。好酸球は白血球の一種で、アレルギーの際に増加するからです。アレルギー源としては食物、花粉、ダニ、ハウスダスト、カンジダ菌などがあり、アレルギー源を避けたり、抗アレルギー薬を内服したりすることで症状が改善した報告例があります。減感作療法も有効だと考えられます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4523240/