三つの体液
人体には三つの体液(ニェパ)があり、ルン、ティーパ、ペーケンといいます。ルンは5大要素の一つ風と関連し、体を動かす働きがあります。即ち血液循環、呼吸、消化、排泄、妊娠、月経などの機能を正常に保つのです。ティーパは5大要素の火と関連し、熱やエネルギーの産生、血液などの色を作る働きがあります。ペーケンは5大要素の地と水と関連し、潤滑作用や体のバランスを整える作用、睡眠、筋骨格系の形成などの働きがあります。
ルンは皮膚、心臓、大腸、ペーケンは肺、胃、腎臓、ティーパは肝臓や胆嚢に病気を引き起こします。この中でルンの異常が最も重篤な症状を引き起こすと考えられています。ところで中医学には気血水の理論がありますが、気とルン、血とティーパ、水とペーケンは性質の似た部分があると思います。
院長近況7-4 チベットへ戻る
院長近況7 北京・チベットへ戻る