診断方法の種類

その他 2016年06月28日

臨床医であれば、病気の診断を日常的に行っています。診断方法は時間をかけて習い覚えたものであり、その方法について特に意識することはりません。診断の進め方を大別すると「仮説演繹法」「徹底検討法」「パターン認識法」「アルゴリズム法」に分かれるそうです。
仮説演繹法は訴えや症状、検査所見、医学知識から診断仮説をリストアップし、それぞれについてその妥当性を検討し、最終的な診断に辿り着く方法です。徹底検討法は情報を網羅的に収集し、一つひとつの診断候補を順番に検討していく方法で、地味で手間のかかりコンピューターが得意とするようなものです。パターン認識法は直観思考法ともいい、経験豊富な医師が直観や感覚で診断する方法です。アルゴリズム法は多分岐法ともいい、診断チャートなどに従って当てはまるものを辿って行き診断に至る方法です。
松下幸誠、和嶋浩一、吉田結衣子、野田哲朗、尾上正治、石井宏:歯痛の臨床診断推論、日本口腔顔面痛学会誌、8:43-48, 2016.