手相で見る心と体の秘密

その他 2016年08月20日

2014年に北京の街角で手相を観てもらいました。手相といえば仕事や健康などを占う手段だと思っていたのですが、件の手相観は体の調子を解説することに終始しました。今回の日本中医学会学術総会での講演を聞いて、あれが手相占いではなく、「手相診」だったとういことを知りました。手のひら掌紋よりもやけに指のことを指摘されるなと思っていたのですが、その理由もわかりました。
手相診について解説されたのは針灸師の松岡佳余子先生でした。中医学では手や足、耳、眼、舌に全身の臓器など(の反射区)が分布していると考えられています。掌紋や掌の形、指の形を診れば体のどの部分に問題があるのかが分かるようで、これが手相診です。手相診とはり治療が結びついたものが「高麗手相鍼」であり、手に針を刺していきます。