舌痛症に対する立効散含嗽

その他 2020年01月24日

「抜歯後の疼痛、歯痛」のみが適応となっている歯科独自の方剤が立効散です。防風、細辛、升麻、竜胆、甘草の5味で構成される立効散には、鎮痛作用(細辛、升麻、防風)、抗アレルギー作用(細辛)、解熱作用(細辛、升麻、防風)、抗炎症作用(升麻、防風、竜胆)、鎮静作用(甘草)があります。
舌痛症の本態は神経障害性疼痛であると考えられるようになってきていて、カプサイシンレセプターであるTRIPV1が関与しているようです。舌痛症に対する立効散の鎮痛作用機序は不明ですが、細辛に含まれるメチルオイゲノールがTRIPV1のアンタゴニストとして働くことが痛みを抑える理由かもしれません。

舌痛症に対する立効散含嗽