木骨石造

国内観光・イベント 2020年12月11日

小樽の堺町通りには石壁の建物が立ち並んでいます。石壁ですが「本石造」ではなく、内部は木組みで支えられています。外壁の石は厚さ15㎝程の凝灰岩の切り石です。
このような工法がとられたのは、かつてここが倉庫街で、火事で焼け落ちないことが最重要視されたからです。木造では火に弱く、そのために外壁に石が用いられました。本石造は工期が長く、費用がかさむため、内部を木造にしました。この方が建物の重量が軽く、埋め立て地に適しているという点もあります。
日本の建物で防火重視といえば土蔵があります。塗り壁でなく石壁にしたのは北海道という寒冷地で、塗り壁が固まるのに日数がかかるのを嫌ったからでしょうか。

木骨石造


木骨石造