鷲の谷

鷲の谷
石を積んで旗を立てた「オボー」が印象的な峠を越え、少し下ったところが「鷲の谷」の入口です。ここに車を停め、リュックを担いで谷を下っていきます。両岸が切り立った崖の上でハゲワシが優雅に空を舞い、足元ではナキウサギが忙しそうに駆け回りながらかわいい声で鳴き続けています。この辺りの標高は2200m。ラクチャさんが子供の頃、谷はまだ氷河に覆われていたそうですが、今は氷の一片も見当たりません。そんな話をしているとき、カナダのロッキー山脈、いわゆるカナディアン・ロッキーのコロンビア大氷原を思い浮かべました。かつて2度訪れましたが、十数年前と昨年を比べると、時間の経過により氷河が大きく後退していたのです。レイク・ルイーズのビクトリア氷河も同様の景観でした。世界中に見られる避けられない自然現象と知りつつも、やはり寂寥感を覚えます。モンゴルの氷河にも同じ現象が起こっているようです。












 
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