『オセロー』

その他 2017年12月13日

高1の娘が夏休みにイギリスのパブリックスクールに短期留学しました。行く前に読んでおくようにとシェークスピアの4大悲劇を買い揃えました。『オセロー』はまだ読んでいなかったので、読んでみました。
ベネチア共和国がキプロスやロードス島、クレタ島など東地中海を制覇していた時代の話です。ベネチア共和国の歴史は塩野七生の『海の都の物語』で詳しく語られています。
この物語の主役は雇われ将軍のオセローですが、悲劇はオセローの手下であるイアーゴーの企み通りに進んでいきます。アガサ・クリスティーの『カーテン』に登場する犯人の手口を思い出します。
お気をつけ下さい、将軍、嫉妬というやつに。
そいつは緑色の目をした怪獣で、とりついた人間の心を弄ぶんです。
寝取られ亭主も、穏やかに暮らせるでしょう、運命と思って、不実な妻への愛をたちきれれば。