ノルアドレナリン

その他 2017年08月09日

1次ニューロンの神経終末部に存在するノルアドレナリンα受容体に抑制性介在ニューロンから放出されたノルアドレナリンが結合すると、サイクリックAMPやリン酸化酵素の働きが抑制されます。するとリンが付くと閉じてしまうカリウムチャンネルが開き、カリウムイオンが放出されることにより、膜電位が低下します。最終的にグルタミン酸やサブスタンスPの放出が抑制されます。
2次ニューロンでも同様の反応が生じ、カリウムチャンネルが開くことで活動電位の発生が抑えられます。さらにノルアドレナリンは抑制性介在ニューロンのノルアドレナリンα1受容体に結合し、GABAやグリシンの放出を促進します。これらの働きにより、ノルアドレナリンは鎮痛効果を発揮します。