分水嶺

国内観光・イベント 2018年11月05日

南丹市園部町の実家を出発し、観音峠を越えて京丹波町に入りました。気が付くと川の流れが反対になっていました。園部町を流れる園部川や大堰川は大阪湾に注ぐ淀川水系ですが、京丹波町は日本海に注ぐ由良川水系です。どうやら先程通過した峠道が太平洋と日本海とを分ける分水嶺だったようです。
地図で調べてみると分水嶺は南丹市(丹波)、京都市(山城)、滋賀県高島市(近江)の境にある三国岳を通って南丹市と京都市の市境の稜線を西に進み、南丹市日吉町で市内の平地を横切り、南丹市園部町と京丹波町の境界の稜線を西に進み、兵庫県篠山市との府県境に到達します。南丹市日吉町胡麻の分水嶺上には道路が走っていて「水分かれ路」と言われています。
大学生の頃はワンダーフォーグル部に所属して日本各地の野山を歩き回っていました。創部30周年の記念行事として日本列島の真ん中を走る分水嶺を歩いてみようという案が出てきました。日本アルプスや富士山は有名ですが、日本の分水嶺となる山々のほとんどは知られていません。人が知らないところ、人が行かないところに行きたいというのがワンダーフォーグル部員の習性です。この案は大いに関心を集めました。結局、山の中を分け入って日本列島を縦断するのは長い日にちがかかるため、無理だと諦めました。

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