小建中湯が効く理由2

その他 2018年12月27日

水飴が含まれていることが小建中湯の特徴です。水飴は麦芽ともち米で作られるのですが、主成分の麦芽が善玉の腸内細菌の増殖を助けます。その結果、胃腸の働きがよくなり、胃腸炎、腹痛、胃腸虚弱、下痢、便秘がよくなるわけです。
善玉と悪玉の腸内細菌のバランスが乱れるとアレルギ-が生じます。幼児期の食物アレルギ-から始まってアトピー性皮膚炎、気管支喘息へと進んでいくアレルギ-マ-チを小建中湯がストップさせてくれるのです。
小建中湯は桂枝加芍薬湯に水飴(膠飴)を加えた方剤です。その桂枝加芍薬湯は桂枝湯の芍薬を増量した方剤です。増量された芍薬がPetostreptococcus aneroblusという善玉菌の餌となり、その増殖を助けます。結果的におなかの働きがよくなり、アレルギ-も起こりにくくなると著者は推測しています。