来訪神

国内観光・イベント 2024年05月24日

私が子どもの頃の思い出ですが、太神楽が家々を回り、とうとう我が家にやってくると、大変怖かった記憶があります。秋田のナマハゲも同じように子どもを脅かしますが、日本各地に同じような来訪神が訪れるようです。

日本各地の来訪神10件(トシドンは2009年に登録)が2018年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。来訪神は他にも多数いて、神様そのものであったり、神様の化身であったり、神様の使いであったりします。その多くは農閑期の冬に強面の仮面をかぶって現れ、人々(特に子ども)を驚かしながら福をもたらしたり、厄を払ったりします。

中には変わり種もいます。巨大な人形であったり、姿かたちが見えなかったりします。宮崎の山之口弥五郎は身長3m、稲積弥五郎は7m、鹿児島の岩川弥五郎は5m、愛媛の牛鬼は5~6mです。石川県の田の神さまや愛媛の稲の精霊は気配だけで姿は見えません。