脾と胃

その他 2014年12月05日


脾と胃は臓腑の中で表裏の関係にあり、脾胃とひとまとめで捉えられることが一般的です。脾は五臓にひとつであり、臓は中身が詰まった実質臓器のことです。一方、胃は六腑の一つであり、腑は内部が中空の管腔臓器のことです。
 
表裏でいうと、胃が表で脾が裏になります。表とは体表のことですが、胃腸などの消化管や尿道などは体表の部分が反転して体内に入り込んだものであると考えられています。このため、六腑の胃、小腸、膀胱などは皮膚と同じで表とされます。裏は体表には表れない深部臓器のことです。
 
「脾は昇清し、胃は降濁する」といわれます。昇清とは飲食物から得た気を上にあげる働きです。一方で、降濁とは消化した飲食物を小腸に送る働きのことです。