遁走

その他 2018年10月27日

社会人として仕事に就いた人が通勤途中や職場から突然姿をくらます、それが頻繁に生じるという事例について検討しました。遁走中の記憶は本人には残っていません。このような出来事を解離性遁走といいます。また、記憶がないことは解離性健忘といいます。遁走中に別人格が現れている場合は解離性パーソナリティ障害といいます。
このような遁走に対して認知行動療法を行うとすればどのようにするのでしょう。認知行動療法の大きな特徴として、物事を計測し記録するという点があります。遁走の日時、遁走前の場所、遁走後の場所、遁走の時間、遁走に要した費用、遁走前に抱えていた問題点、遁走後に問題点が変化したかどうか、どのように変化したのか、を調べて記録し、遁走を分析します。遁走経路をスマホにダウンロードした万歩計ソフトで割り出すことも可能です。
遁走のパターンがわかれば対処法が見えてきます。遁走しそうだが遁走しなかった時の皇道内容がわかれば、その行動を遁走前に意識的に行い遁走を防止することもできるかもしれません。遁走前に抱えている問題点がわかれば、その問題点への対処法を模索することもできます。