鉄砲鍛冶屋敷
堺には世界最大の墓である仁徳天皇陵があります。この古墳を掘って造営するために鉄器が用いられました。それ以来、堺は鉄の町であるという説もあり、鉄砲伝来時に鉄砲を大量生産する準備が整っていました。
日本で現存する唯一の鉄砲鍛冶屋敷が堺にあり、その井上家の鍜治場兼住居は「鉄砲鍛冶屋敷」として公開されていました。鉄砲鍛冶は瓦金という長方形の鉄の板を叩いて丸くし、重心を作るところから始まります。出来上がった銃身を支えるように木製の銃床を組み合わせ、引き金などの金具を取り付けて完成させます。