陥入脱臼

その他 2019年05月09日

外傷により乳歯が陥入した場合は元に位置に引っ張り出すことはせず、そのまま経過観察するのが基本です。多くの場合は自然に整復します。捻転した状態で整復することもありますが、そのまま交換期まで経過観察します。後継永久歯に影響が出ることは少ないのですが、中には歯冠表面の一部に変色や形成不全が生じることもあります。
永久歯が陥入脱臼した場合は元の位置に引っ張り出して固定します。歯髄反応がなくても、歯冠の変色があっても、経過観察します。その間に歯槽膿瘍が生じた場合は抜髄することになります。
口腔外に脱臼した根完成永久歯であっても再植後に歯髄反応が現れることがあるようです。陥入脱臼であれば歯髄反応が現れる確率はもっと高くなりそうです。陥入脱臼した永久歯を整復せずに経過観察すると萌出してくることもあるようですが、どの程度の割合で萌出するかはわかっていないようです。