黒パン俘虜記

その他 2018年11月19日

『黒パン俘虜記』は終戦後にモンゴルに抑留され、強制収容所で空腹と強制労働に苦しむ胡桃沢耕史の回顧録です。直木賞を受賞して有名になった作品で、すぐに購読しました。『俘虜記』『世界終末戦争』『ナポレオン戦線従軍記』『静かなドン』『ロードス島戦記』などなど、戦争を描いた小説の多くに戦争の悲惨さが描かれています。悲惨であればあるほど引き込まれて読んでしまいます。『戦争と平和』にはその悲惨さが省かれてしまっていますが、それも作家が悲惨さを意識しているからこそでしょうか。

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