鼻汁と鼻閉

その他 2018年08月23日

西条ときわクリニック(広島県)の山本篤志先生は鼻汁と鼻閉の症例を三つ発表されました。これらの症状に対する基本方剤は辛夷清肺湯です。辛夷清肺湯の黄芩が肺熱を取り除いてくれます。肝疾患などで黄芩を使えない場合は葛根湯加川芎辛夷を持ちます。虚証が目立つ場合は麻黄附子細辛湯という手もあります。
脾気虚で微症状が出たり長引いたりすることが多いので、六君子湯が必要になることも多々あります。鼻汁が透明な場合はこれでよいのですが、緑色や黄色などを呈し細菌感染を伴う場合には荊芥連翹湯を追加します。慢性的に症状を繰り返す場合は疎経活血湯を加えます。