読書・趣味・家庭 2011年12月13日
静かなドン

近所の古本屋で小学生の時、推薦文庫として紹介されていた”静かなドン”に遭遇しました。上下巻が揃っており思わずちっさいガッツポーズをしてしまうほどうれしくて、即決で購入しました。
ロシアのボルシェビキ軍に敵対して戦う戦争の話です。
この書物はヨシフ・スターリン時代に書き残されたましたが、共産党がもっとも認めたくないはずの大作をどのようにして書き残せたのか??ヒトラーをも上回る独裁者を封じ込めたられたのは、ノーベル文学賞を受賞を受賞したことで免れたのではないだろうか?いや、認めざるを得ないと言った方が正しいのかもしれない。

 
また、ウクライナや南ロシアなどに生活していた軍事的共同体、コサックについてやロシア皇帝を敬う素朴な心情も書かれていました。おもしろいエピソードとして有能な司令官は戦いに負けた際、撃ち殺す事などせず味方につけるということには驚きました。有能な人材をより生かすというのは橋下徹市長の大阪都構想の能力主義人事の導入と似通ってますね。
よって、地形・民族・歴史において勉強になりました。
もう一点不思議に感じたのが主人公がチフスで亡くなったように描写されていますが、時期的にスペイン風邪の流行で死亡したのではないだろうか?作者知らなかったのか?!!