中枢感作の舞台

その他 2017年07月27日

脳と脊髄を中枢神経、それ以外の神経を末梢神経といいます。中枢感作がどこで生じているかというと中枢という言葉からして中枢神経で生じているように思えますが、そうではありません。脊髄の側には脊髄と交通する脊髄神経が走行して、こ…<br><a class="read-more" href="https://koku-naika.com/precise_treatment/%e4%b8%ad%e6%9e%a2%e6%84%9f%e4%bd%9c%e3%81%ae%e8%88%9e%e5%8f%b0.html">≫続きを読む</a>

脳と脊髄を中枢神経、それ以外の神経を末梢神経といいます。中枢感作がどこで生じているかというと中枢という言葉からして中枢神経で生じているように思えますが、そうではありません。脊髄の側には脊髄と交通する脊髄神経が走行して、この脊髄神経は末梢神経です。その間は前根と後根でつながっていますが、この後根にあるシナプスで中枢感作が生じています。したがって、中枢感作は実は末梢神経で生じているのです。
四肢や内臓の感覚や運動をつかさどる神経は脊髄神経を介して脊髄と交通します。これに対し、頭頸部の感覚や運動をつかさどる神経は脊髄を通さず中脳、橋、延髄といった脳幹に直接入ります。口腔・顔面の感覚をつかさどる三叉神経を例にとると三叉神経節がシナプスであり、その後橋に入ります。中枢感作は三叉神経節で起こるため、やはり末梢神経で生じているのです。