セロトニン

その他 2017年08月07日

自由神経終末にあるセロトニン受容体に抑制性介在ニューロンから放出されたセロトニン(5-HT)が結合すると痛みが生じます。したがって、末梢ではセロトニンは発痛物質です。一方で脊髄後角のシナプスではセロトニンは痛みを抑える働…<br><a class="read-more" href="https://koku-naika.com/precise_treatment/%e3%82%bb%e3%83%ad%e3%83%88%e3%83%8b%e3%83%b3.html">≫続きを読む</a>

自由神経終末にあるセロトニン受容体に抑制性介在ニューロンから放出されたセロトニン(5-HT)が結合すると痛みが生じます。したがって、末梢ではセロトニンは発痛物質です。一方で脊髄後角のシナプスではセロトニンは痛みを抑える働きをします。
1次ニューロンの神経終末部に存在する5-HT1受容体にセロトニンが結合すると、サイクリックAMPやリン酸化酵素の働きが抑制されます。するとリンが付くと閉じてしまうカリウムチャンネルが開き、カリウムイオンが放出されることにより、膜電位が低下します。最終的にグルタミン酸やサブスタンスPの放出が抑制されます。
2次ニューロンでも同様の反応が生じ、カリウムチャンネルが開くことで活動電位の発生が抑えられます。さらにセロトニンは抑制性介在ニューロンの5-HT 3受容体に結合し、GABAやグリシンの放出を促進します。これらの働きにより、セロトニンは鎮痛効果を発揮します。