ペルシャ語
多民族国家であるイランで共通語として使われているのがペルシャ語です。文字はアラビア文字を使用していますが、セム系のアラビア語ではなくインドヨーロッパ語属の言葉です。そのため、基本的な単語は英語やフランス語と似ているようです。
アラビア半島からイスラム教が入って来たことで文字とともにアラビア語の語彙が多量に導入されました。中世のアラビア文明が進んでいたので、新しい専門的な用語はアラビア語から拝借したのでしょう。日本語に中国語が大量に入っているのと同様です。
19世紀のグレートゲームの時代にフランス語が入り、遅れて英語も入って、現在のペルシャ語の語彙が出来上がりました。インドのムガール帝国では支配言語としてペルシャ語が用いられていたそうです。