口臭症患者にみられる値引き
問題を無視する
口臭に悩んでいる人が「口臭をなくすための3つの方法」という文章を読みます。そのとき「こんなことをしても私の口臭がよくなるわけがない」と考えたとしたら、「口臭を改善できる」という自分の能力を無視していることになります。
問題を軽視する
口臭に悩んでいる人が「唾液には口臭をなくすさまざまな成分が含まれている」ということを耳にします。そのとき「唾液ごときが口臭をなくしてくれるのであれば、私の長年の悩みはバカバカしいものでしかない。唾液にそこまでの力があるはずはない」と考えたとしたら、「唾液の力」を軽視していることになります。
事実を捻じ曲げる
口臭に悩む人が友人から度々、「口が臭い」と言われていると思っています。友人は実際にはそのようなことを言っておらず、ただ友人が臭そうにしていたのを「口が臭い」といわれたと思い込んでいたのです。つまり、事実を捻じ曲げていたことになります。
値引きする対象とは別のものを誇張し、値引きの対象を小さく見せる
「友人に口が臭っているような態度をされた」と訴える人が、「本当に臭かったのか尋ねてみたらどう」とアドバイスされました。「まさか。そんなことを尋ねたら『そんな当然のことをあえて尋ねるなんて、この人はなんてバカなのだろう』と思われてしまう」とその人は考えました。これはバカと思われることを誇張して、口が臭いという問題を小さく見せているのです。