口臭症患者にみられる値引き
代替案を否定する
いつも市販の口臭用スプレーで口臭対策をしている口臭症患者が、歯科医院専用の口臭用マウスウォッシュを使う方がよいと説明されました。しかし、「今まで色々な商品を使ってきたが効果はなかった。今回勧められたマウスウォッシュも同じだろう」と考え、代替案を心の中で否定しました。
相手を貶める
「口臭があるかどうかは一緒に棲んでいる家族に尋ねてみるのがよい」と聞いた人が、「私の夫は鼻が鈍いから臭っていてもわからないだろう」と考えました。嗅覚が悪い夫の能力を貶めて、問題を客観的に知る機会を値引きしたのです。
過保護
自分の娘の口臭を心配する母親が、習い事の場で娘にいつもマスクを付けさせました。過保護にすることで、娘の口臭を本当に改善することを値引きしたのです。
「検討します」と回答する
「本当に口臭を改善したければ、口臭外来にかかるのがよい」とアドバイスされた人が、「検討します」と答えたものの口臭外来を訪れることはありませんでした。「検討します」と回答することで、実際に受診するという行為を値引きしたのです。