歯牙外傷
学生時代に月星光博先生が名古屋から大阪大学に来られ、歯牙外傷の講義をされました。外傷歯に対する治療法はう蝕歯に対するものとは様相が異なっていて、意外なことばかりで強く印象に残りました。
今回も受動的萌出遅延、一時的な根尖部の破壊(崩壊といった特殊な状況を含めてさまざまな歯牙外傷への対応を解説されました。抜髄せずに経過観察したり、断髄したりと歯髄を温存することを強調される一方で、側方性歯牙脱臼や露髄と脱臼が合併する症例に対する果断な緊急対応を促されました。
いつ遭遇するかわからない外傷歯に対して、的確な判断、治療をすることはかなり難しいことです。