緊張型頭痛に対する認知行動療法

その他 2019年01月24日

痛みや凝りといった緊張型頭痛の症状に対しては薬物療法やマッサージ、入浴、姿勢の改善など有効な方法は多々あります。しかし、痛みそのものに加えて痛みに伴う心理的な問題が改善しない場合もあります。この論文ではそのような問題をFear-avoidannce modelの観点から短期間に治療する方法を紹介しています。そのFear-avoidannce modelでは痛みに対する破局的思考(反芻、無力感、拡大視)と回避行動が重要な要素として挙げられます。
Fear-avoidannce modelに基づく認知行動療法(4回)
症状と痛みの維持・悪化の理解
心理教育、セルフモニタリング
対処方法の習得
リラクセーション
痛みに対する破局的思考の修正
認知再体制化、セルフモニタリング
回避行動の修正
エクスポージャー、セルフモニタリング
Fear-avoidannce modelとは異なる心理的問題に対しては別のアプローチが必要となります。
ストレスへの対処スキルの不足
ストレスマネージメント
対人コミュニケーションスキルの不足
アサーティブネストレーニング、アンガーマネジメント
オーバーワークを重ねる行動ペースの不均衡
アクティビティーペーシング
家族の過剰なかかわり
家族療法、環境調整